3月31日、本来は週末2日間で春の芝川テンカラ交流会へ参加の予定でした。しかし、金曜日には増水して濁流と化した芝川。残念ですが今回は中止となってしまいました。私は雑誌の取材を控えていたのでどこかアマゴかヤマメが釣れる場所を交流会翌日に下見しようと予定していたのですが、富士宮に住む大ちゃんが日曜にこっちに来ればと誘ってくれたので出掛けることになりました。増水後の引き水、良いタイミングだと思ってアマゴ狙い、しかし結果はイワナ釣りに。アマゴはでませんでしたが楽しい釣りとなりました。
前夜祭はおでんで乾杯
今回一緒に釣りをしたのは富士宮の大ちゃん(写真左)と篠原さん(写真右)のお二人。この三人で釣りをするのは初めてです。日曜日ということもあり車止めにて寝る前に前夜祭です。大ちゃんの用意してくれたおでんで乾杯。前夜祭的なことをする源流師はだいぶ減ったね、なんて話をしながら夜が更けるのでした。
まだ雪の付く山頂付近の山肌
先週はまだまだ雪が付いていたという山ですが、温かい日と雨でだいぶ解けたようです。しかし標高2000mに近い山頂付近の山にはまだまだ雪が残っていました。温暖化が進んでいることをここ数年強く感じます。昔はもっとたくさんの雪が残り、朝の冷え込みもまだまだ厳しかったんでしょう。
不安定な天気で爆風の中テンカラ
この日は朝から結構強い風が吹いていました。時折竿を振れないほどの突風が吹き、頭上の雲の流れはずっと早いままでした。それでも篠原さんはテンカラ竿を振り続けてイワナを掛けてました。この日、富士宮では気温が28度、ちょっと考えられない気温です。その分山では強い風が吹いたのでしょう。
私はエサ釣りでスタート、アマゴはどこに?
毛鉤は気温が上がってからにしようと決めていました。まずはアマゴの顔が見たいと思っていたので緩い流れを丹念に流します。しかし流れの中からは何の反応もなく、イワナ狙いのポイントに切り替えました。石に絡んだポイントからは素直なイワナたちがエサを加えてくれました。アベレージは8寸くらい。やっぱりイワナはかわいいですね。
関東では釣れないヤマトイワナ系は新鮮
関東では日光イワナが中心で沢によっては色の特徴などがあったりします。しかし白斑のないヤマトイワナ系はやはりこちらに来た時にしかお目に掛かれません。ちょっと新鮮でうれしい、すこし遠くへきたぞ感がある。
まだサビが入ってます
岩のエグレから出てくるだけあってまだサビが入っています。流れに出てきているイワナを釣ったのは2尾だけ、他はすべて岩の下にエサを送りこんでアタリが出たイワナです。ライズは一度も見てないので魚にとっての春はもう少し先なのでしょう。
オレンジが強く出ているイワナも混じります
オレンジの強くでたイワナも釣れました。色も濃く、そして各ヒレも大きくきれいなイワナでした。同じ川でも個性の違ったイワナが釣れます。どうして色が濃かったり薄かったりするのか不思議なものです。
ほとんどは落ち込み脇のエグレからあたり
この日、一番アタリが多く出たのは落ち込み脇の岩の下からでした。まずは反転流に乗せてエサを沈ませて落ち込み脇の岩にピッタリと沿って流します。この時しっかりと底付近にエサが届いてないといけませんから少しずつ仕掛けを送り込むように流します。しっかりと沈んでいくようにガン玉の調整も必要です。上っ面ばかり流してもアタリはでませんから、初心者の人はしっかりと沈めることを意識すると良いでしょう。
仲間と沢旅を楽しめるのが一番
今回は大ちゃんに夜のおでんから昼の焼肉までホントお世話になりました。いつもいつも感謝です!釣りだけじゃなく渓でのご飯も楽しむスタイルは源流釣り師ならでは。大ちゃんや私は瀬畑雄三師、下田香津矢師に習った最後の世代だからこういう渓遊びが心地よくてたまりません。
天平テンカラで最後は狙い通りの釣り
美味しい昼ごはんの後は天平テンカラに持ち替えます。風が強かったのでラインを竿と同じ長さに詰めました。イワナは開きに出ていないのでそこまでアプローチに気を使わないですむのはわかってます。重要なのはエグレの中にいるイワナに毛鉤が見えるように流すことです。反転に乗せてなるべく毛鉤が落ち込み脇に吸い込まれるように長めに流します。吸い込まて行く毛鉤に合わせてハリスも送りこみます。そのハリスが違ったスピードで引かれます。これがアタリ、思った通りにイワナが釣れました。
シマノ翠弧H61はパワーもあって感度は最高
この日のエサ釣り用の渓流竿はシマノ翠弧H61です。軽量で本調子、パワーがしっかりとある渓流竿です。ガン玉が底をする感覚もしっかりと伝わる感度、根掛りもガン玉が石に噛んだのか、ハリが何かに引っかかったのかも大体わかります。穂先もしっかりと止まり、掛けた後はしっかりと曲がっていく調子が私のお気に入りです。
シマノヘッドグリップキャップは風に強い
ちょっとシマノ新製品も紹介させてください。この日は一日を通して強い風が吹いていました。たまたまこの日選んだキャップがシマノゴアテックスヘッドグリップキャップです。このキャップは内側に工夫がされていて風で飛びにくくなっています。強めの風でも気にせず釣りに集中できるのはありがたいですよ。
偏向は大事!シマノ偏向グラスSTL501
そして、偏向グラスの新製品、シマノ偏向グラスSTL501、普段使いでも使えるデザインです。このレンズカラーはイーズグリーン。曇天やマズメ時の釣りに明るい視界で見やすいカラーです。タレックスのレンズは疲れにくくてクリアに良く見えます。安全に遡行するにも魚を見つけるにも偏向グラスは良いものがおすすめです。
夕食は富士宮やきそば
この日の締めは富士宮やきそばです。初めてお店で食べる富士宮やきそば!見た目よりもあっさりしていていくらでも食べれるおいしさでした。一緒に遊んでくれた大ちゃん、篠原さんありがとうございました。また遊びましょう!