2022年埼玉県秩父の渓流釣り解禁!ヤマメ放流魚はデカめ、居着きヤマメはキレイめ!

2022年3月1日、秩父漁協の渓流解禁日。昨年の大怪我でまだまだリハビリ中の右ひざですが、何とか里川で竿を出すことができました!当日の様子をとりあえずレポートします。今年の予想(私の勝手な)も含めご参考になれば幸いです!

秩父渓流釣り解禁!道路際の人気河川でスタート

秩父の里川渓流釣り場

秩父渓流釣り解禁は両神山から流れる人気河川でリハビリ釣行

昨年の7月、右膝蓋骨骨折からようやくまともに歩けるようになったのですが、まだまだ負荷を掛ければ痛みはある状況。痛みといってもリハビリのうちなので、ある程度負荷を掛けて鍛えないといけない面もあるのです。普段の生活で歩いたり、小走りで走ったりくらいでは痛みもなく、全く問題ないのですが、渓流で遡行しながら釣りとなると訳が違います。そこで道路沿い、高低差の少ない区間、放流魚でも顔が見られればOKと言う場所を選択しました。ここは規模こそ小渓流ですが放流魚の数でいったら秩父漁協トップクラス。だから集まる人の数もトップクラスの渓流です。

放流箇所はどこも人、人、人

自宅を午前4時前に出発、5分走ったところでエサを忘れたことに気づき家へ取りに帰る。エサ釣りあるあるです。それでも何とか夜明け前に到着しました。下流から数キロ走った上流の観光用の駐車場へ止めます。というか、ここまで止めようと思う場所が空いてない状況でした。ここまでの放流ポイントはすでに満員御礼状態です。やっぱり渓流の解禁日は平日でも定年を過ぎたおじさまたちで大盛況ですね。

一声かければフレンドリーなおじさん

駐車場には二人のウェダーを履いてスタンバっているおじさんが談笑中、ご挨拶をして私も準備をしながらお話しに自然と合流です。このおじさんたちは前日の放流の様子を見て回ったらしく色々と話してくれました。今回は「バケツに4つとか5つ、それ一杯でおしまい、おかわりは?って聞いたら無いだって」と、笑いながらどんどん会話はすすむ。どうやらサイズが大きくて数が少ないとのことだ。雪があるから撒いているところと撒いていないところはすぐにわかる。「上に二つ橋があって上は撒いてないよ下は橋の上から撒いてるから足跡ないし」といろいろ細かく教えてくれました。

祝い渓流解禁!2022年秩父の成魚放流ヤマメは数が少なめ、型でかめ。

2020秩父渓流解禁のヤマメ
秩父渓流解禁、居着きのチビヤマメは撮影後にリリースです。

すぐに成魚放流のヤマメがヒット

私は拾い釣りです。どちらかと言うと釣り歩くほうが好きなので放流ポイントで粘ることはしません。適当に空いている場所へ入って釣り始めました。すると思いもよらず放流魚がヒット。撒かれた場所から落ちてきたのかどうか、わかりませんがとりあえず初物です。その後同じポイントでもう二尾追加です。サイズは21㎝が一つ、あと二つは27㎝前後とデカめです。

聞いてたとおり数は少なめな成魚放流のヤマメ

聞いていたとおり、あまり数は多く入っていない様子でした。その代わり9寸近い成魚放流のヤマメは重量感たっぷりです。この川の成魚放流量は解禁前日に90㎏となっていましたが、このデカヤマメではそれほど数が行き渡らないのは当然です。細いハリスでは要注意な重さでした。

午前10時頃には皆さん移動

成魚放流とは言えさすがに攻められ続ければ釣れない魚がでてきます。また護岸のエグレなどがあるポイントでは逃げ込んだ魚が出てこない状況になっています。出てきたとしても近づくとまた入ってしまう感じです。そんなこんなで午前10時ころには場所を移動する方がほとんどでした。当然入れ替わり立ち替わりの状況なので残った魚も口を使うような状況ではありませんでした。

秩父渓流釣り、雪は結構残ってます、渇水、そして朝の水温は3℃

秩父渓流釣り場

標高が高い場所、北向き斜面は残雪、水温との関係は?

私が釣った場所の標高は650ⅿ付近です。このあたりは岸際に10㎝ほど残雪がありました。まだまだ寒い状況です。さらに上流ではもっと残雪があります。また、山の北向き斜面は残雪が多くなります。逆に南向きの斜面ではほとんど解けている状況でした。北向き斜面を流れる、要は北へ向かって流れる渓流は水温が低い傾向にあり、逆に南向き斜面を流れる、南へ向かって流れる渓流は水温が上がりやすい傾向にあります。これは秩父の渓流釣り場以外にも当てはまります。

水温は低め、居着きはエサ釣り有利、ルアーは放流魚に的を絞って!

この日の水温は3℃でした。デジタルの非接触タイプで計っていますから誤差はそれなりにあるとしても低めです。居着きのヤマメは結構深い淵や落ち込み、逆に開けて陽当たりの良い浅いトロ場などについていました。居着きのヤマメは石の下などにも入りこんでいるものも多いようでしたし、水深のある場所では底付近を泳いでいる感じです。やはりエサ釣り有利な状況でした。浅く緩いトロ場にいたヤマメは水面に川虫を付けて食わせたので、陽気さえ良ければ毛鉤でも行ける感じです。しかし、こうしたことができるポイントはごくわずかです。ルアーは放流魚に的を絞った方が良いでしょう。

秩父渓流釣り居着きヤマメは小さ目、だけどキレイな魚体です。

秩父渓流居着きヤマメ

秩父の居着きヤマメは小さいけどホントにキレイ

遡行しながら何度も放流ポイントを通過、口を使わなくなった放流魚を何とか釣ろうと粘る人もいるが釣れている様子は見られませんでした。小さなポイントでもポツポツアタリは出ましたが、チビヤマメばかりです。しかし、チビヤマメたちが増えるのは良い事です。ようやく少し深い落ち込みで7寸の居着きヤマメが出ました。しかしこれが本日居着きの最大サイズ。秩父の里川ではこんなものです。8寸を超えるヤマメはホントなかなか釣れません。途中放流魚に混じって9寸くらいの居着きヤマメを上げている方が居ましたが、深場に居たせいか錆が入って真っ黒な魚でした。うらやましい限りです。それにしても秩父のヤマメはパーマークもキレイにそろってきれいですよ。

秩父渓流釣り、川を変えて成魚放流の残りを追加

秩父渓流釣り場

秩父の渓流釣り場、午後はもう一本様子見です

昼食後、もう一本様子を見に行きました。少し竿を出すとやはりチビヤマメはポツポツと釣れます。これが何よりです。この川も2019年の台風19号で魚が流され、2020年の解禁ではほとんどアタリが無い状況、そこからようやくここまで魚影が復活しました。ちなみに午前中の川より標高は低く河原の雪はほとんどない状況でした。

成魚放流を追加して竿を納めました

2020秩父渓流釣り場放流ヤマメ

午後も様子を見ながら歩いていると成魚放流の魚が見えました。それまで川虫で釣っていましたがイクラに替えて流します。30㎝ほど上流から入れると一口で丸のみです。ヒレは丸いですが重量感たっぷりの成魚放流ヤマメです。このヤマメで竿を納めました。

秩父渓流釣り、今回のタックル

シマノ弧渓M61

今回はつり人社さんの取材の候補河川探しも兼ねていたのでエサ釣りです。ロッドはシマノ「弧渓M61」本調子と呼ばれる、スムーズに胴へ力が入り込む感じは気に入っています。天上糸はささめ「鮎渓流天上穂先糸」サイズ細。その下にバリバス「プロステージ渓流エクストリームフロロカーボン」サイズは0.25号通し、ハリはがまかつのナノヤマメ3~8号を使い分け、ガン玉はヤマワ「ゴム張りガン玉」2~2Bを使い分けです。

秩父渓流釣り2022年、シーズンの勝手な予測

秩父渓流釣り場2020解禁の朝

残った成魚放流のヤマメはルアー有利

秩父の渓流釣り場は解禁前後に数回の成魚放流、あとは稚魚と発眼卵の放流です。成魚放流の直後はエサ釣りでかなりの数が抜かれます。しかし、すべて抜かれるわけではなく結構残っているポイントも多くあります。エサでは一気にスレてしまう成魚放流ヤマメですが、そのあとのルアーへの反応は良いんです。淵や大きい落ち込み、堰堤下など、放流ポイントをルアーで攻めあがると面白い釣りができます。4月17日(日)の最後の成魚放流分までこの傾向は続きます。

チビヤマメたちの数はだいぶ復活

台風で大打撃を受けた2020シーズン、ようやく回復の兆しが見え始めた2021シーズン、そして2022シーズンは完全復活とはいかないまでも、楽しめる予感がするシーズンインです。なぜかと言うとチビヤマメが川全体に広がっていること。今回釣れた10~17㎝くらいのチビヤマメたち、この魚がシーズン中にどんどん育ってくれれば梅雨くらいにはだいぶ楽しめるようになると思います。もちろんこれは放流のある里川の予想です。

発眼卵と稚魚放流がある河川と無い河川の差

秩父漁協さんでは発眼卵と稚魚放流をきちんと行ってくれています。つまり川育ちの天然魚に近い魚が多い釣り場になります。また台風19号の被害からの復活も速いように思われます。逆に、放流の無い大洞川や滝川などは一度魚が流されてしまうと、元の魚影に戻るまで相当な時間が掛かります。今年足の具合しだいでは一度様子を見に行こうと思います。

イワナは歩いて上流へ

昨年は入川の源流部へ足を運びましたが、源流部は台風の被害が比較的少なく、イワナの魚影は残っています。まあ徒歩で1~2時間、場所によってはそれ以上で泊りがけなんて釣りに行かなくてはいけない場所だけに技術と体力は必要です。経験の浅い方へはおススメできません。ただ赤に近い主点のきれいな秩父イワナは一見の価値ありです。まだ釣られたことが無い方はぜひチャレンジしてください。

ヤマメの田楽で一杯

ヤマメの田楽

塩焼きに飽きた方におすすめヤマメの田楽

成魚放流のヤマメは美味しく頂きました。私は父親が青森県出身なので塩焼きよりは味噌焼きが好きなんです。味噌焼きというより田楽と言った方がよいのかよくわかりませんが。一度素焼きにした魚に酒で伸ばした味噌を塗ります。みそは薄っすらと焼き色が付けばOKです。これをネギ味噌でやっても美味しいですよ。