4月11日、増水から2日目のタイミングで秩父の渓流へ出かけました。朝はイチ(甲斐犬)の散歩をしてから出発したのでお昼からの入渓です。入渓するとまだ増水はしているものの、濁りは取れていていい状態です。天気は晴の予報でしたが、ずっと曇りの状態でした。道路にある気温は12℃を表示していたのでヤマメにとっても温かい日ではなかったと思います。しかし、増水後でヤマメの捕食のスイッチが入っていたのかもしれません。毛鉤に飛びつくほどの活性はないものの、丁寧に毛鉤を流すと口を使ってくれました。沢山のヤマメが遊んでくれましたよ。
増水からの引き水ベストタイミング
増水してからの引き水は魚の捕食スイッチが入りやすいタイミングです。徐々に濁りが取れ、エサを認識できるようになると今まで食べれてない分貪欲になるのかもしれません。また笹濁りでハリスやラインが認識されにくいこともあると私は感じています。
入渓後すぐにヤマメがヒット
すごく久しぶりに入った区間でした。竿を振りはじめるとすぐに1尾目がヒットします。ポイントはいつもの秩父らしいというか、ちょっと流れの緩い筋です。増水していたので対岸の岸際に近い部分です。流心の強い流れの脇にできる緩い流れで、水深が膝くらいの筋でした。
写真を撮ってすぐに2尾目
写真を撮って10mほど進むとすぐに2尾目です。すぐに1尾目が釣れると後が続かないジンクスがありますがこの日は違っていたようです。ちょっと小振りなヤマメですがキレイな魚体をしています。若干魚体の色が白っぽい感じがしますが、おそらく増水が影響しているような気がします。
2尾目はこんなポイントです
2尾目のヤマメが釣れたポイントは対岸の緩い筋でした。対岸の岸にそって大岩が並んでいます。格好の隠れ家にもなるいい流れです。こうしたポイントはキャストする前から美味しそうに見えてしまいますね。予想通り、流すと一発であたりました。
すぐに3尾目
さあ、写真を撮って上流へ向かうとすぐに3尾目です。パーマークが丸っこいかわいいヤマメです。このヤマメは筋を何度か流してヒットしました。キャスト後すぐに毛鉤に飛びつくほどの活性はないようです。しかし、きれいに毛鉤が流れ、自分の捕食レーンに入った毛鉤には口を使う感じです。
似たような条件のポイントから次々にヤマメ
3尾目のポイントです。対岸岸際のちょっと色が濃くなっている筋がわかるでしょうか?流心の波立っている強い筋と岸の間に緩い流れがあります。そこに着いていたヤマメです。ちなみに手前の似たような浅い筋もチェックしながら釣っています。
たまに釣れる丸に近いパーマークのヤマメ
先ほどもまん丸なパーマークのヤマメを載せましたが、この子は更にその傾向が強いヤマメでした。体色に赤っぽさがないヤマメで、ヒレはきれいな感じです。色々な特徴がでるマス族の遺伝はおもしろいですね。
きれいに流すとあたりが出ます
がっつりと毛鉤が口の中に入ってます。しっかりと喰っていて、毛鉤を流す層があっている感じです。この日は午後の釣りでしたが、ライズは一度も見ませんでした。水中でエサが喰えていたかどうかはわかりません。しかし、自分の釣りがきれいに毛鉤を流せていて、その答え合わせが〇だったという、うれしい1尾です。
アベレージは7寸から8寸
15cmほどのサイズもいましたが釣れてくるほとんどのサイズが7寸くらい、一番大きくて8寸でした。これからエサも増えてどんどん大きくなることを祈ってリリースです。夏には9寸くらい、秋には尺物を期待したいですね。
毛鉤のメインはゼンマイ胴赤柴花笠のタングステンビーズヘッド
この日一番掛けた毛鉤は10colorsのゼンマイ胴赤柴花笠にタングステンのビーズヘッドを使用したタイプです(発売はしていません)。この日の捕食しやすいレンジにちょうど良かった感じでした。かなり重たいヘッドという訳ではありませんが、やはり少しでも沈ませた方が良い状況にはこうした毛鉤が役に立つ時があります。
浅く緩い流れは甲斐胴黒虎花笠#12が活躍
タングステンのビーズヘッドでは重すぎて流しにくい流れも攻めます。とにかく水深が浅い緩い流れですが、そうしたポイントには通常の毛鉤を使用します。ただしょっちゅう結び変えているとテンポも悪くなりテンカラらしさもない気がしてしまいます。なので大まかにこの辺の区間ならこの毛鉤、それで反応が薄ければちょっと色を変えるなどのローテーションです。
ロッドはシマノ渓流テンカラ34⁻38ZL
この日はちょっと頭上が開けている場所だったのでシマノ渓流テンカラ34⁻38ZLを使用しました。ほとんどは38の状態で使用しています。竿ブレが少ない分ピンスポットに打ち込みやすい竿です。そのポイントに入れたくて何度もキャストする大変さ、それが軽減し、狙ったところに一発ではいる、そしてヤマメが出ると最高に楽しい釣りになります。
GWも期待!ぜひ秩父でテンカラを楽しんでください!
ようやく毛鉤でもテンポ良くヤマメが出るようになりました。川や区間にもよりますが今回のように魚影の濃い区間もあります。私の感覚では、秩父の渓流釣り場はまったく魚がいないと言う場所がほとんどありません。なるべく足で稼ぐ釣りをしてもらえればヤマメに会えると思います。今回の釣行からゴールデンウィークの頃には木々も芽吹いて楽しい釣りが期待できると思います。ぜひ秩父の渓流できれいなヤマメ釣りを楽しんでください。