山菜の季節!タラノメ・ワラビ・コシアブラ・ゼンマイ・ハリギリ そして毛鉤の材料となるゼンマイの綿も収穫です

4月に入ると各地から山菜の情報が出回り、SNSなどでも盛んにアップされるようになります。仲間の山菜の画像を見ながら指をくわえて毛鉤巻きに専念してましたが、毛鉤の材料確保も兼ねて新潟の仲間のところへ山菜狩りへ行ってきました。そして天ぷらやお浸しを味わい、保存用にワラビの塩漬けや乾燥ゼンマイ、コシアブラご飯の具など山からの贈り物を堪能しました。

GW最終の土日で新潟へ山菜狩り!地元の知り合いが居ると助かります

山菜狩りの季節です

渓流釣りの解禁を迎え数週間、フキノトウが顔をだすとコゴミがそれに続く、そして他の山菜が次々に採り頃を迎えます。山菜狩りの本格シーズンです!今回私が訪ねた仲間の地域では平場の山菜は終了し、少し山に入った場所が取り頃の季節を迎えたようでした。

生き物だけに情報が命!現地の仲間は心強い

今年は積雪が記録的だった新潟県ですから、標高の高い場所にはまだまだ残雪が多く残っています。また日陰などにも大量の残雪が残る状況でした。ただGW前、一気に気温が上がったせいで、色々な山菜が芽吹きました。その年によって取れる場所のタイミングが数日ずれるのは、自然相手なだけに仕方がないことです。だから現地に知り合いが居て普段から山菜を取っている人の情報は本当にありがたいですね。

同じ標高でも芽吹きはまちまち

標高700前後でもまだ芽吹いてないコシアブラなどがありました

標高が600~700mくらいの山ですが、まだまだ時期が早い山もありました。地元の仲間がいるお陰で、ポイントをすぐに移動でき、タイミングのあった山を見つけることができました。同じ標高でも山が違えばタイミングも違い、山菜の採り頃は本当に難しいものだと痛感します。

コシアブラは食べ頃を収穫

数か所みてようやくタイミングばっちりのコシアブラに出会うことができました。伸びてしまった大きな芽もありましたが、まだまだ小さな芽もたくさんありました。隣同士の木でも違いがあるのですから不思議なものです。GW前半に人が入った様子もありましたが、まだまだ小さすぎて採れていない木が多かったように思えます。関東から毎週のようにいけるわけでもない者にとっては運次第。今回は天候にも恵まれました。

タラノメを収穫

タラノメは探すのに苦労しました

タラの木はたくさんあるのですが、こちらはやや出遅れた感じでした。GW前半に採り頃はほとんど採られてしまっています。かなり探し、二日掛けてポツポツと採れた感じです。それでも家族で食べる分は十分収穫できました。

ワラビは里のものが採り頃

標高の低い陽当たり良好の場所がワラビの取り頃でした

仲間が言うには山で取れる黒っぽいワラビの方が良いそうです。しかし、今回は一掴み程度しかとれませんでした。里の陽当たり良好な場所では緑色をした普通のワラビがたくさん出ていましたので収穫としては十分でした。短時間でそこそこの量を採ることができました。ワラビは家族みんなが好きなのでうれしい収穫です。

ワラビはたくさん!500gはあく抜きしてすぐに味わい残りは保存用!

ワラビはたくさん出ていました。それほど太くはないものの、私が住む埼玉県に出るワラビよりは断然立派です。灰汁抜きが必要ですが、重曹さえあればそれほど難しくもなくできるので、好きな知人におすそ分けしたら喜ばれました。

ワラビは3㎏くらい塩漬けにしました。

ワラビの塩漬け、はじめての挑戦です。酒のつまみやそばに乗せたりとしばらく楽しみたいと思いから漬けて見ました。漬物用の桶とビニール、5㎏の塩を近くのホームセンターで購入。約2000円で購入出来ました。桶にビニール袋を広げて入れ、塩を最初に入れます。そのあとは150gほどに輪ゴムでまとめたワラビを入れ、その上に塩を入れます。これを交互に繰り返し、約3㎏ほどのワラビを塩4㎏で漬けました。重しには2ℓのペットボトルに水を入れて置きました。翌日には水がたくさん出ていました。調べると灰汁の色が出たら水を捨てる人と、水が出たらすぐに捨てる人と2パターンあるようです。私は前者でためそうと思います。

私の一番の目的はゼンマイの綿

10colorsのゼンマイ胴の材料になります

今回の山菜狩りで、一番の目的は毛鉤の材料となるゼンマイの綿です。10colorsのゼンマイ胴シリーズ
の大事な材料となります。わたをすぐに選別して取れるときれいな状態となり、またすぐに乾燥させることで良い状態を保てます。昔から日本では毛鉤の材料として使用されているゼンマイの綿、ぜひ皆さんも試してみてください。良く釣れる毛鉤ができますよ!10colorsの毛鉤シリーズはこちらからどうぞ!

おまけのハリギリ

タラの木より刺が大きいハリギリも美味しい山菜です

ハリギリも天ぷらで美味しく頂きました。クセも無くホントに美味しいい山菜です。まとまって生えているような木ではないので、たまたま良い木に出会うことができました。食べごろの良い芽を見つけた時はうれしいものですね。

我が家のコシアブラご飯の素を作る

額を取って細かく刻みます

少々大き目な芽や初日に採ってしんなりしたものなどを細かく刻みフライパンで炒めます。私は多めの油で炒めるのが良いと思っています。最後に余分な油はフライパンに残るので問題ありません。

佃煮を作るのと同じ要領で!

油で炒めたのち、酒・醤油・みりん・砂糖を適当に入れて水分がほぼなくなるまで煮詰めます。焦がさないように注意が必要です。調味料の割合はいつも適当ですが、砂糖は多めに、たぶんほかの調味料の倍は入れている感じです。煮詰まって佃煮のような感じになったら粗熱をとって冷蔵庫へ。

あとは炊きあがったご飯にこのコシアブラご飯の素を入れて混ぜ込むだけです。食べたい時に適当に混ぜるだけでコシアブラの香りとほろ苦い味を楽しむことができます。コシアブラご飯は人それぞれ色々なやり方はあるのだと思います。我が家ではこの方法が気に入ってますので参考になればと思います。

山菜の天ぷらやワラビのお浸しで一杯

ワラビを塩漬けにしたり、ゼンマイを干したりと色々と帰ってからも大変な山菜狩りです。ひと段落してからの天ぷら・お浸しなどをあてに飲む酒はうまいの一言ですね。我が家の食卓にもようやく春が来た感じでした。