もう何年振りになるか、7月15、16、17日、南アルプスの源流へ行ってきました。今回はエサ釣りとテンカラの二刀流です。私一人では不安な場所だけに頼れる仲間に同行させてもらいました。とにかく奥が深いと感じた南アルプスの源流部。それだけに釣れるアマゴやヤマトイワナはきれいでした。6月はじめの豪雨災害など最近の大雨の影響でまだ濁りが入っていましたが、焚火を囲んで酌み交わす酒は最高の贅沢でした。
遠くて危険もいっぱい
慣れないガレ歩きにビビる
南アルプスの林道、道ではあるものの道として成り立っていたのは十数年前?今では崩れたガレで埋まっていたり崩落していたり。そんなルートを行くわけなので緊張の連続です。南アルプスに限らず、日本全国、勢いよく奥へと伸ばされた林道はことごとく廃道となってゆく状況です。昔は車で行けた、楽に歩けたと諸先輩方が語る道、冷や汗をかきながら進んでいきます。南アルプスをホームとする人たちはガレに慣れていると言うのですが、ビビりの私には厳しい道でした。
足元にはマムシがいっぱい
途中のガレ道ではマムシの巣?のような場所がありました。6畳ほどの広さに、ざっと数えただけで9尾のマムシが居座ってます。3人とも初めて見るマムシの大群に驚いたのでした。たまに見かけるマムシですが、これだけの数をまとまってみることはなかなかありません。皆さんもお気を付け下さい。
蛭だらけの林道歩き
気持ち悪いので写真にはとってませんが、雨後の湿った林道には蛭がウジャウジャ状態でした。とにかく地面からウニョウニョと立ち上がり、気づくとシューズにくっ付いています。何度も蛭除けを掛け、確認しながら歩きました。行きは何とか吸われずに済みましたが、帰りにちょっとした休憩でやられました。覚悟はしていたもののやっぱり蛭は気持ち悪いです。
予定より少し手前でテン場
アクシデントで早めにテン場作り
このガレを下ったのですが、流れに出た所でアクシデントが。目の調子が悪く距離感のつかみ辛いスーさんが転倒。足を痛めてしまいました。幸いなんとか歩ける状態だったのでこの日は近くにテン場をとり動かないことにしました。大事に至らなくてホント良かったです。
南アルプスの魚とご対面
小さいアマゴが多いなか良型が混じる
テン場を設営してからは竿を伸ばします。スーさんはテン場で休み、大ちゃんと私で竿を出します。初日はエサで釣りをしました。源流なので魚影の濃さは結構なものです。しかし、サイズが上がりません。時刻は16時を回り、夕マズメの良い時間に入っています。ポイントには必ず魚が入っていてすぐにアタリがあるのですが小さい魚ばかりです。すぐに尺物とはいきませんでしたが、きれいな天然アマゴに会えただけでもうれしい釣りです。
久々のヤマトイワナ
南アルプスのイワナと言えばヤマトイワナです。普段ニッコウイワナばかり釣っている私にはとても新鮮な感覚でした。なんかヤマトイワナには風格というか、独特のかっこよさを感じます。
楽しみは夜
初日お疲れの乾杯
初日、アクシデントもありましたが、焚火を囲んで乾杯です!時刻は18時を回っています。この時間になると水に浸かっていると寒いくらいでしたが、陸では快適な温度でした。
焚火料理は最高でした
手際よく作ってくれる焚火飯
スーさんの源流料理は以前からSNSなどで拝見してました。一度食べてみたかったし、その調理も見て見たかったし、今回の釣行の目玉でした。下準備の工夫など今後の参考にさせていただきます!大ちゃんも手慣れたものでイワナとアマゴの天ぷら、フライを作ってくれました。ごちそうさまでした!ちなみに二人ともバーナーは使いません、基本焚火の料理です。
二日目は川通しで下ります
竿を出したり仕舞ったり
痛めたスーさんの足をセーブするため、2日目は少しづつ下ることにしました。時々ちょっと厳しい徒渉などもありましたが、そこは大ちゃんのお助け紐でクリア、安心して下ることができました。困ったことと言えば濁りがきつく底が見えないこと。深そうと思って飛び込んだら膝までだったなんて笑いもあり楽しく下りました。
魚から毛鉤が見えるポイントで出ます
濁りがキツイせいかドライで釣るにも深すぎるポイントでは出にくい状況でした。水深はなるべく浅めで50㎝くらいまでの流れ、魚から流れてくる毛鉤が見えるであろうポイントで出る感じ感じです。深すぎるとエサではすぐにあたるものの、水面の毛鉤には気付いてもらえない濁りでした。
スーさんもドライでキャッチ
スーさんも流心脇の浅めで毛鉤を見つけてもらえそうな流れからアマゴを出します。ベテランになるとそのあたりの状況判断は流石です。
2泊目も快適なテン場
二日目も楽しく乾杯
2日目は順調に下り、暑い中林道に上がり戻るよりは快適だったと思います。テン場も左岸の5mほど高い位置に3人には十分ほどの良い場所があり、快適な寝床となりました。
3日目最終日
自然の力に圧倒されながら下ります
源流へ行くと、どでかい流木が引っ掛かっているのはよく見る光景です。しかし、この長さの流木が3本、このような形で組まれているのは珍しい光景でした。画像右に写るスーさんと比べて見てもらえると大きさが分かると思います。右岸側からは沢水が滝となって落ちる場所や、広がった苔から滴り落ちる場所など綺麗な場所が多く、歩いていて飽きません。気づけばだいぶ下流まであっという間に来てしまいました。
昼過ぎ、水のクリアな支流できれいなアマゴに癒される
今回の釣り場は濁りがきつかったのですが、下流で入りこむ小規模の沢では水が澄んでいました。少し釣り上がってみたのですが、前日に叩かれているようで、数尾のアマゴが遊んでくれて反応が薄くなりました。しかし、とてもきれいなアマゴだけに楽しい釣りでした。
今回のタックル&仕掛け
エサ釣りのロッドはシマノ2023新製品「翠弧H61」
今回使用したロッドはシマノ翠弧H61です。源流域ということもありHを選択しました。翠弧を使用するとその胴の力というか胴の働きの良さを感じます。ドンと良型の引きも胴に受け止め、簡単には魚に主導権を握らせない、パラボラチューンによりスムーズに魚の引きを吸収する調子は溜ているとたまらなくおもしろいロッドです。
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エサ釣りの仕掛け
仕掛けはシンプル、フロロカーボン0.8号の通し仕掛け、大物にも備えて長さは竿の長さプラス20㎝。ハリは渓流針8号、オーナープロ目印を小さく3か所です。ガン玉はヤマワのゴム張りガン玉。B~3Bくらいを使い分けです。ゴム張りガン玉は付け替えを頻繁に行う時に非常に便利です。今回のエサはブドウ虫を使用しました。
テンカラ竿はシマノ2023新製品「天平TENKARA36」
シマノ天平テンカラ36は源流でも通用します。しっかりとしたブランクスは尺物の引きも受け止めます。以前ガンガンの流れの中尺イワナを引き上げた感覚を覚えてますから安心して源流へも持って行けました。その時の投稿はコチラから。
テンカラの仕掛け&毛鉤
ラインはいつも通りレベルラインを使用です。太さは3号を4.5mです。源流といっても規模的には水量もある場所、大場所も多いので長めにとっています。ハリスは毛鉤を沈める場合フロロカーボン1号1m。ドライの時はナイロン1.2号1mです。ハリスは源流域なのでいつもより太目です。毛鉤に関しては沈めても浮かせても釣れました。おそらく澄んでいればもっと出が良かったと思います。いづれにしても魚から見えてくれれば反応がある感じです。私のドライは#10で少しボリュームのある毛鉤、出ても小さいアマゴは乗らないことも多くありました。
シーズンもあと2か月、安全に楽しみましょう
早いもので渓流シーズンもあと2か月です。今回の釣行も危険な場所も沢山ありました。皆さんもお気を付けて渓流釣りを楽しんでください。無理せずしっかりとした準備をして釣行してください。