源流テンカラ向け毛鉤について

釣具屋の元店長が源流テンカラ向け毛鉤について思うことを書いて見ました。源流でテンカラ釣りをする際イワナはスレていない状態です。でも人によって釣果に差がでます。毛鉤の選択は大きく釣果を左右しますので是非参考にしてください。

源流テンカラ向け毛鉤は大き目がおすすめ

源流テンカラ向け毛鉤が大きいメリット1

源流テンカラ向け毛鉤が大きいメリットはイワナに見つけてもらいやすい、自分でも見やすいことです。小さい毛鉤ではイワナに気づいてもらえず、それだけ釣果も落ちてしまいます。大きい毛鉤はイワナを引き寄せる力があります。サイズは#8~#10くらいの大きさが欲しいところです。白泡の下からイワナが飛び出してきたり、深い淵や滝つぼなどの深みからイワナが浮いてきて毛鉤をくわえる、そんな体験ができるでしょう。

源流テンカラ向け毛鉤が大きいメリット2

小さい毛鉤、大きい毛鉤、どちらがバレる確率が高いかというと小さい毛鉤です。せっかく良型が掛かったときバレてしまったら悔しいですよね、すこしでも釣り上げる確率をあげるには大きい毛鉤がおすすめです。源流のスレていないイワナは大きい毛鉤でも素直に咥えてくれます。

源流テンカラ向け毛鉤は太軸がおすすめ

源流テンカラ向け毛鉤は太軸がおすすめです。太軸の毛鉤は伸ばされることも少なく大イワナにも対応します。源流テンカラでは太いハリスを使用します、そのため太軸の方が相性が良く良型のイワナの引きを止めたりするのにちょうどよいバランスとなります。大イワナとやりとり中にこれ以上は自分が下れないようなシチュエーションがあったとします、そこで大イワナを下流へ下らせないで止めるにも太軸のハリが有効なのです。またタモを使わないスタイルが主流の源流テンカラですが、大イワナを岸にずり上げたりするにも太軸がおすすめです。

浮かせるなら浮力の強いものがおすすめ

源流テンカラ向け毛鉤の浮力が強いメリット

源流テンカラでは浮力の強い毛鉤が便利です。源流の釣りは荷を軽くすることが重要なので、フロータント類などもできれば1種類に絞りたいです。また源流の釣りは時間が限られていることです。遡行が遅れると予定とするテン場に到達できなかったり、目的の場所まで釣れなかったりします。ポイントをテンポ良く効率的に釣るにはこまめにフロータントを使わなくても浮いてくれる毛鉤は大変便利なのです。

源流テンカラ向け毛鉤でおすすめの浮くマテリアル

源流テンカラではメインの季節は初夏以降になります。ですからテレストリアル系の毛鉤はおすすめの一つです。なかでもフォーム素材を用いたものは高浮力でおすすめです。またエルクヘアカディスなど中空素材のマテリアルを用いたフライもおすすめです。おなじく中空素材のディアヘアを用いたフライもおすすめです。

源流テンカラ向け毛鉤は数種類で大丈夫

源流テンカラ向け毛鉤が少なくて良い理由

源流テンカラ向けの毛鉤は少なくて大丈夫です。大き目な毛鉤を3種類ほど持っていけば大丈夫です。私の知る著名な源流テンカラ師はそれほど多くの種類を持ち歩いていません。もちろん私も数種類しか持ち歩きません。これは少ない種類でも源流のイワナは釣れるということです。スレていないということが一番の理由だと思います。

源流テンカラ向け毛鉤は浮くもの沈むものを用意しよう

源流テンカラ向けの毛鉤は浮くものと沈むもの両方を用意しましょう。源流のイワナはもちろんスレていないので素直に毛鉤を咥えてくれます。ただ、活性が低い時はどうしても水面まで出てきてくれません。そのような状況に対応するために沈む毛鉤を用意します。人によっては沈むものしか持ち歩かない、沈む毛鉤がメインという方もいます。もともとテンカラは沈む毛鉤の釣りですが、フライフィッシングが日本で広がり、フライで使う毛鉤を流用するようになりました。

まとめ

源流テンカラ向けの毛鉤は大き目で、浮かせるなら浮力は強め、そして沈むものと浮くもの両方を用意してください。釣れるイワナもひれピンで引きも強いですから太軸がおすすめです。ぜひ参考にしていただき、美しく逞しい源流の天然イワナをテンカラで釣り上げてください。