久里浜沖でお正月用のマダイを釣り上げるには

元釣具屋店長が久里浜沖のマダイ釣りをご紹介します。釣り人にとってやはりマダイは憧れの魚です。自分の釣ったマダイで正月を祝う、最高ですよね。それを実現するのにおすすめな釣り場が年末の久里浜沖です。尾頭付きの塩焼き、刺身、鯛めし、潮汁とマダイ尽くしのお正月を迎えましょう。

久里浜沖はマダイ釣りの一級ポイント

東京湾にはマダイのポイントがたくさんあります。なかでも人気スポットの一つが久里浜沖です。東京湾の中でも剣崎沖と並びマダイの一級ポイントである久里浜沖は一年を通してマダイを狙うことができます。マダイの魚影の濃さはピカイチです。

久里浜沖のマダイ釣りは年末がおすすめ

久里浜沖のマダイ釣りが年末おすすめな理由1

なぜ久里浜沖のマダイは年末がおすすめか、それは水温が低くなり始めた季節で海の中ではまだ秋と言ってもいいからです。釣っている人間は寒い季節を迎えているわけですが、海中のマダイにとっては活性の高い過ごしやすい秋の状態なのです。この季節の久里浜沖は大きな鯛を狙うより数釣りの季節で、竿頭(船の中で一番釣れた人)の釣果が二桁なんてこともよくあることです。ですから初心者の方が初めてのマダイを釣り上げる確率も上がる季節なのです。その年によってずれはありますが11月半ばを過ぎたら船宿の釣果をチェックして行くタイミングを計りましょう。

久里浜沖のマダイ釣りが年末おすすめな理由2

久里浜沖のマダイが年末おすすめなのは釣れるサイズが小型~中型が多いからです。もちろん大型も掛かる時もありますが、大半は1キロ前後のサイズが中心です。1キロ以下のサイズが釣れた時はお頭付きの塩焼きに、1キロ以上であればお刺身にと、お正月を迎えるにはちょうどいいサイズが揃うということです。

久里浜沖のマダイは初心者にもおすすめ

東京湾だから海も穏やか

東京湾の中は外洋と違い波が穏やかになります。船の揺れに慣れていないビギナーの方はうねりが高いような外洋より揺れの少ない湾内の方が釣りやすく、また船酔いもしにくくなります。また年末は北よりの風が吹く日が多くなります、多少の風が吹いても北よりの風では陸からの風向きとなりますので東京湾内は海が荒れにくい特徴があります。

久里浜沖のマダイ釣りは港のすぐそば

久里浜沖のマダイポイントは港のすぐそばです。港を出て10分ほどでポイントに到着します。また、久里浜沖では何十分や1時間を掛けてポイントを移動することもありません。ですからビギナーの方には寒い思いで船に揺られる時間も短く、釣る時間が長くなりチャンスもふえるということです。

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめなタックル

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめな竿

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめなロッドは6:4調子30-270の竿です。別の言い方をするとオモリ負荷80号までで6対4調子の曲がりで長さが2m70㎝の竿ということです。6:4調子でオモリ負荷が80号までの竿であれば多少海がうねっていてもビシが暴れないということになります。船がうねりで上下した時竿先が跳ねあがらない竿です。また2m70㎝という長さは手持ちで釣っても、置き竿で釣ってもどちらの釣法でも使用できます。悪く言えば中途半端ですがよく言えば万能ということです。マダイ専用の高額な竿ももちろんあります。しかし、釣り場や釣法を含め正しい使い方や状況を理解できるようになってからの購入をおすすめします。

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめなリール

マダイ釣りでは小型の電動リールがおすすめです。PEラインの4号を200m巻いてあればよいでしょう。久里浜港の船宿では4号か5号を推奨しています。潮の早い状況などもありますから4号の方が潮切れがよくなりおすすめです。年末近くの久里浜沖では水深40~50ⅿのポイントでマダイを狙います。なにかトラブルになって高切れ(リールに巻いてある糸が切れること)を起こしても200ⅿ巻いてあれば安心です。マダイ釣りではパワーはそれほど気にしなくてよい釣りです。それよりもドラグの性能を重視しましょう。

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめな仕掛け

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめな仕掛け1

久里浜沖のコマセマダイ釣りで使うビシで良く使われるのがサニービシのFL80号です。FLはサイズを表しています。80はカゴの下に付いているオモリの重さの表示です。サイズは船宿で指定されていますのできちんと確認しましょう。青物と違いマダイはポロポロと少しずつコマセを撒くのが基本です。少しずつまくのですからFLサイズでも十分ですし、細身なビシは潮の抵抗も少なくまた巻き上げる時の抵抗も少なくなります。天秤は腕の長さが40~50㎝、短いものでは長いハリスが絡みやすくなるので注意しましょう。クッションゴムはマダイ専用のものでは太さ1.5㎜の1m、汎用では2㎜の1mがおすすめです。太すぎるとハリスの太さとのバランスが悪くなり逆に切れやすくなりますので注意しましょう。長いものも使いなれてからにしましょう。

久里浜沖のマダイ釣りにおすすめな仕掛け2

ハリスは8m~10ⅿ、太さは3号を基準として考えましょう。ベテランの方は細くする方もいますが当然慣れてない方が少し大きなマダイを掛けると切られてしまうでしょう。ハリはチヌ針3号~4号、マダイ針8号~9号でよいでしょう。フロロカーボン製の市販のものでも釣れますので、ビギナーの方はオマツリ(仕掛けが絡まること)が多くなることを考慮して多めに用意しましょう。枝針が出ている2本針の仕掛けもありますが、これもビギナー向きではありませんから、投入に慣れてから使うと良いでしょう。

久里浜沖のマダイ釣り外道用に用意する仕掛け

年末になってもブリの若魚であるワラサやイナダが釣れることが良くあります。マダイの仕掛けで掛けてもまず切られてしまいます。他のお客さんがいなくて時間が掛けられる状況は少ないので、青物が釣れている時は4号~5号ハリスの仕掛けを用意しておきましょう。これは前日までの船宿のHPなどをチェックしていれば準備できます。また船宿に直接電話してから準備するとさらに良いでしょう。

久里浜沖のマダイ釣り当日にすべきこと

久里浜沖のマダイ釣り出船前準備

久里浜沖のマダイ釣りでは乗船してまずコマセの解凍をします。ポイントまではすぐについてしまいます。冬場は気温も低いためなかなか解凍できません。温かい海水で解凍しましょう。仕掛けも取り付けます、フロロカーボンの市販の仕掛けは特に糸癖がきつくついています。糸癖を伸ばしとっておきましょう。そして大切なことですがお隣さんにご挨拶しておきましょう。オマツリもよくある釣りです、朝からコミュニケーションをとっておくと一日気持ちよく釣りができます。

ポイントに着いたら船長の指示通りにしましょう

ポイントに到着したらいよいよ釣り開始です。コマセワークがわからない方やはじめての方は遠慮なく船長に聞くことが大切です。間違ったやり方をしてしまうとハリスの長いコマセマダイの釣りは隣の方とのオマツリなどの原因にもなります。もちろん釣果にも直結しますので肝心です。とくに底からではなく上からの棚を指示する船長も多いため頭の中で理解できないと一日が無駄になりかねません。きっちり理解して釣りましょう。ドラグは緩めに設定してください。不意の大物を逃さないために忘れないようにしましょう。

久里浜沖のマダイは誘いが有効

久里浜沖のマダイは小型中型の魚影が濃いですから誘いが有効です。ゆっくりと頭上まで穂先を持ち上げたら今度はゆっくりと元の位置に戻します。海中でオキアミがゆっくりとマダイの目の前に落ちていくようなイメージです。誘ったあとすぐにあたることが多いので穂先に集中してください。

まとめ

久里浜沖のマダイはコマセ釣りビギナーにとっていいこと尽くしです。釣れないことも珍しくないコマセマダイ釣りですが、久里浜沖の11月後半から12月までは数が狙える時期ですので期待が持てます。船宿の釣果情報をチェックしてマダイの釣果が上がってきたらぜひチャレンジしてください。めでたい魚でお正月を迎えましょう。