渓流釣りって何が必要?にお答えします

元釣具屋店長が渓流釣りを始める際に必要なものを紹介します。渓流釣りをはじめたいけどどんな道具を買っていいかわからない、そんな方はぜひ読んでみてください。竿やウェーダーなど大きなものから仕掛けやエサ箱など細かいものまでご説明します。ぜひ渓流釣りを始めていただき美しいヤマメやイワナと出会ってください。きっと感動がまっているはずです。

渓流釣りに必要なスタイルをご案内します。

渓流釣りにはウェーダーを用意しましょう。

渓流釣りではウェーダーと呼ばれる胴長を履きます。靴底はフェルトが貼られ渓流を遡行した時に滑りにくくなっています。もちろん濡れないためでもあります。おすすめは蒸れにくい透湿素材です。透湿素材は生地も柔らかく動きやすさもあります。タイプはウェストハイ、もしくはチェストハイのタイプがおすすめです。

渓流釣りにおすすめなインナー

冬場は防寒ソックス、防寒タイツ、防寒のインナーがおすすめです。ブーツタイプのウェーダーを履く際、私はネオプレンソックスを履きます。一番水に浸かっているブーツの部分は冷える原因にもなりますので保温や断熱性に優れたネオプレン素材はおすすめです。温かくなれば速乾性のインナー素材がおすすめです。汗をかいても乾きの早いものがおすすめです。

渓流釣りにおすすめなアウター

ウェーダーの中は春先は裏ボアやフリース素材など温かい化繊素材を履きます。上着も乾きの早い化繊素材のミドラーに同じく化繊素材のアウターを重ね着します。防水や撥水の防寒ジャケットなどがおすすめです。温かい時期に入れば乾きの早い速乾性のズボン、上は速乾性の長袖シャツとなります。私はお助け紐と呼ぶロープなどを首にかけたりしますので襟付きのシャツを着ています。

渓流釣りにおすすめなベスト

ベストは色々なものを収納できて便利です。私の場合は右下のポケットに仕掛け、右上のポケットにラインと絆創膏、左上のポケットにガン玉ケース、左下にハリケース、内側の右に貴重品、左フトコロのポケットにスマホ、背中にジップロックに入れたロールティッシと場所を決めています。同じ場所に決めていると何かをするにしてもスムーズです。ベストも綿ではなく化繊で撥水加工などを施してあるものがおすすめです。

渓流釣りスタイルに必要な小物

渓流釣りスタイルにはグローブ、偏向グラス、キャップなどの小物が欠かせません。グローブは手を守る以外に春先の寒さ対策としても欠かせません。偏向グラスは渡渉の際にも川床が良く見えるようになりますし、イワナやヤマメを探す際にも役立ちます。キャップは頭部の安全のため、また余計な光をカットして水中などを見やすくします。ですから渓流ではツバ付きがおすすめです。春先はもちろん防寒キャップにもなります。

渓流釣りに必要な釣り竿

渓流釣りに必要な竿の長さ

ビギナーの方が最初に購入する1本は6.3mの竿がおすすめです。もちろん行かれる渓流が決まっており細い沢などであれば5.4mなど短くしてもかまいません。これと言って場所が定まってなければ一番汎用性の高い6.3mにしましょう。逆に7.1mなどは一気に重くなり取り扱いも大変になります。色々な場所を覚え、必要になってから6.3m以外の長さを増やすと良いでしょう。

渓流釣りに必要な竿の硬さと調子

おすすめな硬さは硬調です。ある程度の硬さがあった方が仕掛けを流す際にぶれにくく、魚を掛けた際にも扱いやすくなります。調子は先調子のものが良いでしょう。先調子の竿は狙ったポイントに仕掛けを振り込みやすくなります。ビギナーの方でも扱いやすい調子ですのでおすすめです。

渓流釣りに必要なロッドケース

移動の際、竿はロッドケースに入れてたすき掛けにして背負う、もしくはデイパックやザックの脇にロッドケースを取り付けて運ぶなどします。渓流釣りでは遡行中に高巻きをすることがよくあります。高巻きとは遡行出来ない深い淵や登れない滝などを回避して通りすぎることです。高巻きの際なども両手が使えると安全に超えることができます。また予備の竿を入れておくと良いでしょう。車から離れているポイントなどでは予備の竿がないと折れた際にそこで釣りが終わってしまいます。

渓流釣りに必要なアイテム

渓流釣りにおすすめなビク

渓流釣りでイワナやヤマメが釣れた時、家に持ち帰って家族と美味しく頂きたい方も多いでしょう。春先では渓流用のビク(クリール)に小さな保冷剤、残雪などがあれば雪などを入れて持ち運ぶとおすすめです。私はダイワの友バックをよく利用します。下の部分に水がたまり、上部は蓋とネットで作られています。活かしながら魚を運ぶことができますのでおすすめです。また夏場では小さな保冷タイプの水筒を利用するのも良いでしょう。家から氷を詰めて釣りに行けば魚を冷やして持ち帰りできます。

渓流釣りにおすすめなエサ箱

ビギナーの方がシーズンを通して利用するのであれば首掛けタイプの断熱効果のあるものを選びましょう。断熱効果のあるタイプは冬は寒さから、夏は暑さからエサを守る効果があります。エサを数種類持っていく際はエサ箱に付属されているトレーを使うと良いでしょう。ブドウ虫は購入した時に入っている入れ物自体がエサ箱変わりになります。

渓流釣りに必要な玉網とベルト

渓流釣りでは玉網を使用します。玉網は腰に渓流ベルトやアユベルトなどを巻き、ベルトに玉網の柄を刺して持ち運びます。またワンタッチビクと言って折りたためるタイプもあります。ワンタッチタイプもベルトに固定して利用します。玉網は大物が釣れた際にすくったり、川虫をとる際にも利用できます。玉網は落としたり流したりで無くしてしまう方も多くいます。ベルトと玉網を尻手ロープでつないでおくと紛失防止になります。

渓流釣りに必要な仕掛け

渓流釣りにおすすめな市販仕掛け

初めての方は市販の仕掛けを利用すると良いでしょう。ヤマメ・アマゴ仕掛け、イワナ仕掛け、渓流仕掛けなど数種類販売されています。6.3mの竿であればそれよりも少し短い仕掛けを購入すると扱いやすくなります。ハリの大きさは7号前後、ハリスは0.3号~0.4号くらいがおすすめです。

渓流釣り仕掛けは自作がおすすめ

ビギナーの方ほど仕掛けの消耗が激しいものです。市販品を購入しているとコストもかなり掛かってしまいます。自分で作れるようになればコストも抑えられますし、釣りをしている最中に仕掛けが切れたりしてもすぐに修復できるようになります。また糸の種類や太さ、ハリの大きさや種類なども好きな組み合わせにできますので釣果アップにもつながります。

渓流釣りに必要な小物

渓流釣りに必要な小物1

仕掛け巻き、予備のハリ、ガン玉、予備の目印、予備の糸など仕掛けに関する小物類はベストに収納すると良いでしょう。ハリが飲まれた際などに便利なハリハズシやフォーセップなどはピンオンリールなどを利用してベストにぶらさげても便利です。ミミズをエサにする場合はミミズ通しを利用すると良いでしょう。これもベストに付けておくと便利です。

渓流釣りに必要な小物2

熊よけの鈴もあった方がよいでしょう。春先からは虫よけも必要になります。また絆創膏などもベストに入れておくとよいでしょう。数枚を小さなジップ付き袋に入れておくとかさばらなくて便利です。ジップロックはスマホや車のキー、財布などを入れてベストに入れるといざというときに濡れません。トイレットペーパーは芯を抜き、ジップロックに入れベストの背中に入れておくと良いでしょう。ペットボトルホルダーはベルトに装着しておきます。渓流釣りでも熱中症対策としてこまめな水分補給をしましょう。

渓流釣りに必要な小物3

まとめ