元釣具屋店長が渓流ルアーのなかで、ミノーについて思うことを書いてみました。何度かお客さんとご一緒に釣りをしたり、ガイドして思ったこと、気づいたことです。また渓流ルアーが好きな釣り仲間などと一緒に釣りをした時などに思うことなども書いています。ぜひ参考にしていただき沢山のイワナやヤマメやニジマスたちと遊んでください。
渓流ミノー肝心なのは動かし方
渓流ミノーはしっかりと動かそう
渓流のミノーはしっかりと動かさないと釣果は伸びません。もちろんただ巻きだけでも釣れない訳ではありません。しかし、動かすことによって釣果は間違いなく伸びます。また動かしてしっかりと泳がないミノーはそのポイントに合っていなかったり、糸を結ぶアイが曲がっていたりもします。
細かいトゥイッチができていますか？
私がガイドをしたり、初めての方とご一緒した時によく感じるのは、細かいトゥイッチができていないことです。渓流ルアーが初めてという方やもう何年かやっているという方でも同じです。トゥイッチで動くミノーの幅を5㎝、できるだけ早く動かし、ハンドルを巻くスピードを3秒で1回転が私のイメージです。この早く細かいトゥイッチの中で一瞬だけ食わせる間をとるとヒットすることが多くなります。
渓流ミノーをしっかりと動かせるタックル
渓流のタックルではスピニングリールとベイトリールどちらのタイプでも構いません。速く巻けるギア比の高いタイプで、キャスト数の多い渓流では軽いタイプがおすすめです。ロッドは張りの強いタイプがおすすめです。流れの中でミノーを小刻みに動かすためにはこの張りが重要になります。一般的なエリアトラウトのロッドでは柔らかすぎます。ネイティブトラウト用の専用ロッドがおすすめです。ネイティブトラウト用のロッドはしっかりと張りを持たせて作られています。
渓流のフローティングミノーについて
渓流のフローティングミノーが活躍する時
フローティングミノーを持っていない方は結構多くいらっしゃいます。1本2本で構いませんからぜひ持って行ってください。渓流のフローティングミノーは浅いポイントに有効です。小河川や渇水の状況などでも活躍します。水深が足首くらいまでしかないような浅瀬でもイワナやヤマメは釣れますので必ずフローティングミノーを持っていくようにしましょう。また木の枝などが被るようなポイントでも上流からリールをフリーにしてフローティングミノーを流してポイントまで届けることもできます。こうしたポイントはヒット率も上がります。
渓流のフローティングミノーはタックルも重要
渓流の小型フローティングミノーは自重が軽くなります。バルサ素材のものでは1.6gなど2gまで届かない重さのものもあります。プラスチック素材でも2g台となりますので、とくにベイトフィネススタイルではリールの性能が良いものがおすすめになります。
渓流のシンキングミノーについて
シンキングミノーは小渓流におすすめ
ヘビーシンキングミノーを使用される方が多くいらっしゃいますが、小渓流では使いこなせていない方が多くいらっしゃいます。小渓流に行くことが多い方はぜひヘビー以外のシンキングミノーを使用してみてください。渓流の小型シンキングミノーは2～3g台のものが中心です。浅いポイントが多いような小渓流では非常に使いやすい重さです。ヘビーシンキングタイプでは根掛りや底の落ち葉を拾ったり、着水のプレッシャーも高くなったりとデメリットもあります。デメリットをテクニックでカバーできる上級者以外の方はシンキングミノーがおすすめです。
渓流のヘビーシンキングミノーを使ってみよう
風に強い、深いポイントにも入りやすい、流れに強く浮きにくい、飛距離も出るなどのメリットがたくさんあるため渓流のミノーの中では主流となっています。中規模～大規模渓流では主役となります。ただその重さからキャスト後にリーリングが少し遅れただけでも根掛りを起こしたりしますのでビギナーの方は沈むスピードなどを足元でチェックしてから使うと良いでしょう。意外と初めて使用するミノーの動きや沈下速度などをチェックせずに使いだす方が多いので、キャスト前にぜひチェックすることをおすすめします。
渓流ミノーは少し大きめも持っていこう
渓流のミノーは小型が中心で4㎝～5㎝ほどです。釣れるイワナやヤマメのアベレージサイズにもよりますが、大半は小型のミノー中心です。ただ沢や小渓流以外では時折大規模なポイントも出てきます。大堰堤、大淵、大滝などです。以前小型のミノーで探ったつもりの大場所で9㎝のミノーを最後にキャストし良型のイワナを釣ったこともあります。大きなミノーはアピール力も大きくなり、イワナやヤマメに気づいてもらう効果もあります。ケースの中に1本だけでも良いので大きめなミノーを忍ばせておきましょう。
まとめ
渓流のミノーはチェイスが見えることもよくあり大変おもしろい釣りです。イワナやヤマメが何匹も自分のミノーについてくると興奮します。ぜひお持ちの渓流ミノーの使い方を理解していただき沢山の美しい渓流魚と遊んでください。
