2024テンカラ夏合宿in富山県&岐阜県

今年もお盆休みはテンカラ三昧です。昨年に引き続き、テンカラ雑技団のムッシュさんと3日間竿を振ってきました。初日は富山県在住のテンカラ名人、西郷さんと一緒に釣りができました。いつかご一緒したいと思っていたのでうれしい一日となりました。二日目は雨のため里のイワナ釣り、ちょっとスレ気味のイワナたちが連発し気持ちのいい釣りでした。三日目は岐阜へ移動し本流でテンカラ、良型交じりの魚種多彩な釣りで楽しめました。

短い夏だからこそのドライ

西郷さんはこの日ドライフライテンカラでスタートでした。私の中では沈めるイメージだったので、今日はドライなんですねって聞くと、富山は水が冷たいからドライでできる短い夏を楽しんでいるとのことでした。釣りはとっても正確に魚が出そうな流れやポイントを攻めているのが良くわかります。流石名人の釣りは無駄打ちも無くカッコイイ釣りでした。

名人は難しいポイントもしっかり流せる

西郷さんにいつもの沈める釣りをリクエストすると快くやってくれました。すると早速白泡の下の流れから尺イワナを出してくれました。私には結構入れるのが難しそうな白泡の下の流れ、そこにしっかりと沈めて流すには毛鉤を入れるポイントも毛鉤の選択も合っていないと入らないはずです。名人のなせる業なんでしょう。

私の一尾目は太いイワナから

私にとって今年の富山県初イワナは丸々したイワナでした。ヒレの厚さを感じさせるいい魚でした。このイワナはエルクヘアカディスで出しました。しかし、この後はドライでの反応がいまいち悪かったため、ビーズヘッドの小さい普通毛ばりに戻しました。

短い夏、活性が上がる時間も短い

西郷さんとドライでの反応がいまいちという会話の中で、なるほどと思ったことがありました。それは反応の良い時間帯が夏でも短いという話。もともと水が冷たい環境、夏でも水温がもっとも高くなる時間帯に活性が良くなるのだが、その時間が短いそうです。沈める毛鉤に早めにチェンジしたのは正解でした。また天気による活性への影響は関東などの渓とは違って大きくでそうな印象を持ちました。

引きの強いヒレの大きいイワナ

釣れたイワナを見て、尾びれが大きくて厚みがありいいイワナだなって思っていました。その後、写真を見て思ったのは胸びれのサイズも大きいと言うことです。カッコイイ魚ってボディも太いだけでなく各ヒレも大きくてしっかりしていますよね!

富山県初日の釣りは有意義な時間でした

初日の釣りは短い時間でしたけどとっても有意義でした。西郷さんの釣りも見ることができたし、富山県の渓流ならではの特徴や釣りの組み立て方などもすごく良い経験となりました。昨年はあまり考えなかったこと、忘れていたことなどを改めて考えなおす良いきっかけになりました。

富山県のテンカラ初日、お二人に感謝

西郷さんとムッシュさん、二人の名人と一緒に釣りができるスペシャルな一日でした。やっぱり仲間と色々な話をしながらの釣りはいつもながら楽しいし、得ることも多い。お二人ともほんとありがとうございました。

富山県二日目は時折激しく降る雨の中

二日目からはムッシュさんと二人で釣りです。夜から雨の予報で、その通りになりました。当初は林道沿いの渓に入る予定でしたが、増水すると不慣れな渓では危険もあるため里川に変更しました。舗装道路沿いですが水量もそこそこあって開けた渓相、テンカラを楽しむには十分な場所です。

プールでライズしていたイワナ

この日は瀬の中で小さなイワナからスタートしましたが、すぐに堰堤のプールが出てきました。プールでは数匹のイワナがライズしている状況で、流れているのはかなり小さい虫のようでした。持っている小さ目な雉剣羽根、おそらく#16くらいを流しますが、反応するものの見切られます。そこでDDパターンの#18を流すとやっと口を使いました。サイズもまあまあで満足。

浅瀬ではちょっとスレ気味の小型が連発

降ったりやんだりの雨の中、時折ざっと強く降りますが幸いにも濁りがそれほど入ってきませんでした。浅瀬では連発するほど魚影があり、テンポ良く釣れるテンカラらしい釣りができました。この日ちょっと気を付けてたことはイワナがスレ気味だったため、ラインを水面に付けないように釣ることです。この川のイワナはラインを嫌がる、ラインで逃げるような感じでした。そこでハリスをチョイ長く1.3mほどにしてラインは完全に空中にある状態、そうするとアタリが確実に増えました。

今回の富山県では天平テンカラを使用

竿はシマノ天平テンカラ33、36を使用しました。初日の渓では結構狭い流れでしたので33を使用、二日目は36を使用しました。小継で軽快に釣りができる竿です。この現行モデルから6:4調子になったため振るタイミングを取りやすく、掛かったあとも楽しい竿になりました。

3日目は庄川水系本流へ

二年振りに庄川水系本流へ来ました!富山県の天気予報がまた雨でしたので、最終日は晴れる予報の岐阜方面へと考えて庄川まで走りました。移動してきて正解、青空のもとで竿を振ることができました!本流は広くて石もちゃんと入った流れはポイントも無数にあります。二人適当に釣りを始めました。

いきなりヒレピンニジマスに竿が曲がります

開始早々竿を曲げてくれたのはニジマスでした。ひれピンのニジマスは引きも強く、掛けた場所の足場が高かったため結構下らされました。毛鉤は瀬畑毛鉤の雉逆さ黒です。この日は朝から誘いっぱなしの釣り、誘っていてガツンとくる手応えはたまらないですね。

2尾目のイワナも強い引き

流心脇のタルミで良型のヤマメがあたりましたが、惜しくもハリ掛りせず。その後落ち込みの際に沈め誘った瞬快にガツンと乗ったのがこのイワナでした。流石庄川本流、魚種が多く型が良い魚が掛かります。

3尾目はブラウン

3尾目はブラウンでした。このサイズがいると言うことは繁殖していて庄川育ちの魚でしょう。掛かったのは毛鉤を少し沈めてからの誘いでした。底付近から毛鉤に飛びついてきたような感じの手応えでした。こういう出方をしてくれると楽しくなります。

4尾目はヤマメ

ニジマス、イワナ、ブラウンと釣ればヤマメの顔が見たくなります。ムッシュさんが浮かせてヤマメを釣っていたので逆さ毛鉤に無理やりフロータントを塗って浮かせて流します。すると小さい魚が元気よく飛び出してきます。しかし、魚が小さいのと逆さ毛鉤が大きい、また流れる姿勢が安定していないためになかなかハリ掛りしません。ようやく小振りなヤマメの顔を見て今回の遠征を終えました。

ムッシュさんに体高のあるヤマメ

メス雉の毛鉤を浮かせて流していたムッシュさんは朝から数釣り!小さな魚が多かったようですが昼前には良型のヤマメがヒット!体高のあるいい魚でした。小さい魚が多いようでしたが、逆さで誘いっぱなしの私にはアタリは少なく、その代わりに掛かれば大きいという釣り。テンカラでも釣り方次第でサイズの釣り分けになるのが良くわかります。

今年も楽しい夏休みのテンカラでした!

庄川を昼で上がり帰りに地ビールをお土産に帰宅しました。今回は西郷さんとご一緒できたり、またムッシュさんとがっつりテンカラを楽しんだり、最高の三日間でした。やはり遠征して新しい流れで釣りをすると新たに得ることも多く、新しい引き出しが増えました。来年の夏もまた行きたくなりますね。

過去の富山県、岐阜県の遠征記事もよかったらどうぞ!

「2022年大人の夏休み庄川水系でテンカラ三昧」

「渓流夏合宿1日目!富山県、テンカラでイワナ!」

「渓流夏合宿二日目!エサ釣り&テンカラ二刀流で尺ヤマメを狙う」

「渓流夏合宿3日目!富山県の本流で朝マズメ!夕マズメは高原川にテンカラ師集合!」