渓流夏合宿二日目はエサ釣りとテンカラ二刀流で楽しみました。朝一はエサ釣りで尺ヤマメを狙います。うれしいことにすぐ結果が出てくれました。シマノ翠弧H61に尺ヤマメ入魂です!その後はテンカラ竿に持ち替えて里川や本流でヤマメと遊びました。テンカラでは普段あまりしない誘いの釣りで楽しんだり、本流の大きなポイントで楽しんだりと夕マズメまで満喫の一日となりました。
朝一は良型ヤマメ狙いでスタート
シマノ翠弧H61 で良型ヤマメスタート
二日目、朝一番の時合いは過ぎていると思いますが何とか起きて入渓しました。山奥ではなく里の渓流域です。水温は決して冷たいという感じではなく、ぬるい感覚で、淵の岸際には砂と泥が混じったような渓相でした。水色は濁りが強め、雨が降ったわけでもないのでどこからか濁り水が入っているような感じを受けました。流れにエサを載せるとすぐに小さなヤマメがちょっかいを出します。小型と思えるようなアタリは合わせずにスルーして、重みのあるアタリを待ちます。おそらく十数投目ですが多少重量感のあるアタリが来ます、すぐには合わせずにじっくりと待ってからアワセを入れるとハリ掛りしました。いい引きを見せてくれたのは9寸ほどのきれいなヤマメです。感度が良く、咥えた後の微妙なテンションの調整がし易い、やっぱり翠弧の良さを改めて実感です。
濁りも入っていてエサ釣り有利の状況
同じポイントの下流側の開きでムッシュさんがテンカラで攻めていました。一度出たそうですがハリ掛りせずの状況です。いいのが出てくれたので場所を入れ替わります。私の中ではこの開きの方がデカイヤマメが着きやすい場所という予想をしていましたので期待を込めて緩くなった芯にエサを馴染ませます。一投目は小さなヤマメのアタリでスルー、2投目は小さいヤマメが掛かってしまいました。3投目、エサをブドウ虫に替えて流します。すると小さいアタリが出ました!体が反射的に反応してアワセます。濁っていて魚体は見えませんが、ヤマメ特有のローリングが伝わって本命であることはすぐにわかります。まあまあのが来たかな?と竿を溜めてじっくりといなします、すると久々に糸鳴りが出ます。もしかして尺くらいあるかなと期待を込めて浮かせます。魚を見て思ったより大きかったのでテンションも上がりました。32.5㎝、渓流域の少し秋めいたカッコイイ尺ヤマメでした。
エサ釣りとテンカラ、両方やると分かることも多いです
やはり濁りも入っていて水深も1mほどの層に居る魚をテンカラでは攻めきれないですね、もちろんテンカラでオモリを打って沈めることもできますが、私やムッシュさんのスタイルではないのでそれはしません。エサでヤマメを釣っていると、この魚をテンカラでどう攻めようなんてことも良く考えてしまいますし、逆にテンカラを振っている時は毛鉤にこういう反応をするのであればエサの場合はどこから馴染ませようなんて色々と考えます。わたしの場合はエサとテンカラを両方やることで双方の攻め方の参考になっています。
移動してテンカラ!きれいな里川ヤマメを狙い撃ち
良型ヤマメ2尾が早々に出てくれたのでテンカラ竿に持ち替えます。その後誘いの釣りで攻めましたがアタリはあるもハリ掛りせずでした。遡行するも薮と深みで先へ行けず、場所を変えることにしました。向かった先はお隣を流れる里川です。こちらは水量も少なく魚がいるかちょっと心配しましたが、良いポイントにはちゃんとヤマメが入っていました。しかし、時間も9時過ぎで炎天下、人間も魚も厳しい状況です。ナチュラルに流すもまったくアタリはありませんでした。そこでとにかく誘いの釣りで攻めます。捕食モードに無い魚もルアー感覚で引っ張り出す作戦です。この作戦がはまってきれいなヤマメを水面近くまで引っ張り出すことができました。こういう狙い通りの釣りで掛けた記憶はずっと残るものです。この日一番うれしい一尾になりました。
暑い昼に大移動、富山県東部のキャンプ場へ
タープを張っておくと釣り終わってからがスムーズ
昼は富山市内のそばやで昼飯をとり、高速に乗って東へ移動します。ムッシュさんが春に釣ったポイントまで移動です。その前にキャンプ場へ寄りタープを張り、荷物を下してから釣りへ向かいました。昼にサイトの準備をある程度済ませて置けば夕マズメを釣って、温泉によって帰ってきてからが楽できます。
暑い季節は保冷力の高いクーラーボックスが役に立ちます
夏の釣りに必需品なのがクーラーボックスですが、今回私が持って行ったのはシマノスペーザプレミアム25Lです。エサはクーラーボックスで持ち運びしないと暑さで死んでしまいます。ミミズやブドウ虫などは釣りをしている間以外はクーラーボックスに入れておきます。夏は特に高保冷力のクーラーボックスが役に立ちます。氷の持ちが良いため、旅先で買い足す量も減ります。今回は3泊の予定で出発したので一人でも少し大きめな25Lで出かけました。やはり6面真空パネルの入ったタイプは炎天下の車内に置いても氷の持ちがよく重宝します。クーラーボックスは一度購入すると長く使用できるアイテムです、良いものを購入することをおすすめします。
夕マズメは広々本流で良型狙い
アタリはたくさん、しかし小型が多い
さて、コンビニで新たな遊漁券を購入し、広い本流へとやってきました。流れも太くポイントも大きい本流ですが、期待を込めて超一級ポイントへ毛鉤を入れます。すると早速ラインをしっかりと引き込むアタリがでました。午前中に渓流域で釣ったヤマメとはまったく違う色合いのヤマメです。小ぶりでしたが幅の広い成長が楽しみな魚体でした。その後もポツポツとヒットしますが同じようなサイズが続きなかなか良型の顔が見れず刻々と日没が迫ります。
二人ともアタリ毛鉤は白系から黒系へ
だいぶ薄暗くなってきたころ、パタッとあたりが遠くなりました。そこで白系の毛鉤から黒系へとチェンジ、これが良かったのかまた数尾のヤマメと痩せたイワナを掛けることができました。あとで話して分かったのですが、ムッシュさんもアタリが遠のき黒系へとチェンジしたそうです。先にあたっていた毛鉤は10colorsの茶羊胴白柴花笠#10、だいぶ暗くなってからあたったのは瀬畑毛鉤雉逆さ黒#10です。
夜はまったりと焚火の前で!
二日目も無事に終了しました!結局夕マズメは小型ばかりでした。この日は少し風があり二人ともうとうとしながらだらだらと時間が過ぎました。こうした時間は心地いいものです。朝から尺ヤマメ、きれいな里のヤマメ、本流のヤマメ、沢山の魚に遊んでもらいました。初日は尺イワナですし、普段埼玉に住む私にとってはやはり別世界の富山県の渓流でした。