お盆休みに遠征して家も空けてしまったこともあり、8月の後半戦は一応ホームの秩父で竿を出すことにしました。選んだ川は山奥でもなく里川です。道路から近い川ですが秩父の渓流としては開けており、テンカラ釣りに向いている数少ない渓流です。今回もシマノ渓流テンカラ34-38ZLを携えて渓へと降りました!そして今回はどんなポイントで釣れたかを写真で紹介します。初心者講習をしていると、魚がどんなところにいるのかわからないので教えてほしいという声が多くあります。すこしでも参考にしていただければ幸いです。
釣れたヤマメとポイントの写真をセットで載せます!
スタートは婚姻色のうっすら出たヤマメを緩い瀬から
スタートは10colorsの甲斐胴黒虎花笠#12でたたいていきました。実績のある毛鉤なので安心感もあります。実はこの日、朝6時半にもう少し下流に入渓したのですがあまりにもスズメバチが多くて100mほど上流に逃げてきました。ヒットは朝7時、写真の底石が見えている少し緩い瀬の中からです。いかにもといったポイントです。私の場合は基本的に下流側からいそうな筋を3回ほど流しながら少しずつ上流へと攻めていきます。きれいなヤマメからスタートは気分が良いものです。
アベレージよりちょっと大きいヤマメは落ち込み開き
アベレージサイズは7寸ほどですが、それよりちょっとだけ大きなヤマメが掛かります。落ち込みの開きですが、写真手前の底に岩が入っていてその前でヒットです。不用意に近づくと走られてしまうようなポイントなので、やはりアプローチは慎重にが肝です。もう少し奥の落ち込み脇などが目についてしまいますが、開きの駆け上がりが餌を待つヤマメにとっては良い位置ということです。
放流ヤマメが水深のある流れから
写真の水深がある流芯脇から出たヤマメです。写真ではわかりにくいですが、右からも流れが入っているポイントで、いわゆるYパターンのポイントです。メインの流れに右からの流れがぶつかった場所は餌が多く集まる場所です。ヤマメにとってはおいしいポイントというわけです。
水深のある瀬の流芯からヒット
流れの中に頭を出した岩、その下流左側には底に少し大きな石が沈んでいます。流速は早すぎず、水深もあり、隠れる岩や底石も入っている。いかにもポイントでした。しかし、あまりにもいかにもポイントなだけに、出るヤマメのサイズは小さかったりします。人の多い渓流あるあるですね。
対岸大岩の壁際から出たヤマメ
左岸の岩壁のきわきわから出たヤマメです。岸際や中心の流れも良さそうですが、人からも攻められているのでなかなか出ません。この壁際のきわきわの筋が竿抜けになっていることが多くあります。しかも、きわきわからの駆け上がりです、こうしたポイントは見逃せません。
写真中央流芯脇の緩い流れから出たヤマメ
ちょっと小ぶりですが川育ちっぽいきれいなヤマメです。写真奥の筋、底に赤茶っぽい石が沈んでいるスポットで喰わせたヤマメです。このポイント、上流側に岩があり流れを緩くさせています、そして重要なのが、下流側に大石が頭を出していること、これがウケと呼ばれるポイントを形成しています。この下流側の大石の前にヤマメが着いています。
対岸壁際の流れからでたヤマメ!実はエサ釣りよりテンカラ有利!
底石も入り流れも適度な流速、水深もありますから良いポイントです。ぜったい居るでしょ!というポイントですが、ヤマメがヒットした筋は対岸の壁際です。このスポット的な緩い場所はやはり竿抜けになりやすいポイントです。ただ、気を付けてほしいことは、こうしたポイントは一発勝負です。毛ばりを一発で入れないとほぼ釣れません。2投目はないと思ってください。流れの早い場所にいるヤマメより、こうした緩いポイントにいるヤマメは1投目でミスすると違和感を覚え、2投目にはほとんど出ません。ちなみにこうしたポイントはエサ釣りでは難しいポイントで、投入してすぐにエサを咥えたり、仕掛けがなじむ前にエサを咥えたりすることが多く、オモリワークと投入後の仕掛けのコントロール、一発で入れるコントロール、すべてがうまくいかないと釣れません。じつはテンカラのほうが分があるポイントなのです。
秩父の夏ヤマメポイント、ぜひきれいなヤマメに出会ってください!
いかがでしたか?この日午前中の釣りでしたがこうしたポイントから15尾ほどのヤマメが遊んでくれました。人の多い秩父の渓流です。毎日のように誰かが竿を出しています。しかし、エサ釣りでもルアーでも、すべて魚を釣ることは不可能ですし、ポイントによって向き不向きがあります。テンカラ有利なポイントもたくさんありますから、初心者の方はじっくりと流れをみて丁寧に攻めてみてください。
シマノ渓流テンカラ34-38ZLはぶれないテンカラ竿
シーズン後半、結構シマノ渓流テンカラZLを使用しています。この胴調子でありながらコントロール性の良さを持つ渓流テンカラZLは、ピンスポットを狙う擦れたヤマメ釣り場におすすめです。ピンスポットに打ち込むようなポイントで、しかも一度しかチャンスがない場合、アキュラシーは釣果に直結しますからかなり重要です。
毛鈎は10colorsの瀬畑毛鈎「雉逆さ黒」メイン
この日、10colorsの甲斐胴黒虎花笠#12からスタートですが、活性も高く、アピール力のある瀬畑毛鉤の雉逆さ黒に替えました。昨年から10colorsのラインナップに瀬畑毛鉤2アイテムを追加しています。瀬畑雄三師の毛鉤を後世に伝える意味もありますが、何より釣れる毛鉤ですので!雉逆さ黒と鶏羽黒の2アイテムです。ぜひ店頭にてお買い求めください。また瀬畑毛鉤はリバートークにて購入もできます。あわせてよろしくお願いいたします。