2021年3月28日奥多摩の小渓へテンカラ&山葵釣行小さなヤマメイワナと戯れる

久々の奥多摩へ

小さな落ち込みからイワナ

奥多摩の小渓へ入りました。まだ朝は冷え込みます。道路とは高低差もあり、渓へ降り立つ頃には少し体も温まります。初めてすぐのポイントでは一緒に入った仲間のルアーにヤマメが掛かります。サイズは20㎝くらい。どうやら魚影はあるようです。仲間が先行しながらルアーで攻めます。私は後からテンカラで探りました。30分ほど釣ってようやくアタリ、かわいいサイズのイワナが毛鉤に喰いつきます。この日最初のアタリにほっとしました。ヒットした毛鉤はキジ剣羽根です。

この日のイワナ狙いのポイント

この小さなイワナがヒットしたポイントは上の写真の小さな落ち込みです。水流が落ちている右わきに毛鉤が落ち水中に5㎝ほど沈んだところで喰いついた感じです。奥多摩や秩父の小渓流で良くイワナが釣れるパターンです。今回は沈めて釣りましたが、ドライでも同じように落ち込み脇の巻いた流れに浮かせて良く釣れます。これは落ち込み脇の岩の下に居着くイワナがエサが落ちてきたと思い飛び出る感じです。私の経験ではほとんどイワナでヤマメはこのパターンではあまり掛かりません。イワナを釣りたい時はこうしたポイントをくまなく探ります。

お隣の渓に移動

道路際の流れで魚を探す

遡行していると巻くのに大変な場所が出てきたので無理せず川を変えることにしました。山を隔てた隣の流れに移動です。移動してすぐに入渓しますが魚の気配がありません。とりあえず魚が見えるまでどんどん遡行します。すると放流されたヤマメが数尾確認できるポイントがありました。しかしこのヤマメたちはスレ過ぎていてダメ、こうした魚に時間をかけるのももったいないので飛ばします。すると水深30㎝くらいの流れの筋からヤマメの反応が出始めます。というより7寸くらいのヤマメを2尾続けてバラシました。ちょっとアワセのタイミングが合わないのかたまたまなのか、まだまだ未熟です。この後先行していた仲間がテンカラに持ち替えイワナを掛けました。ヒレもちゃんとしたきれいなイワナでした。魚が居るとやる気がでるものです。先に行かせてもらうとすぐに堰堤が出てきました。

堰堤で小ヤマメ3連荘

堰堤にソロリソロリと身を低くして近づきます。流れは緩いので気づかれやすい堰堤です。一発でキャストして毛鉤を馴染ませるとラインがツンっと引かれます。合わせると小さなヤマメが掛かりました。とりあえず写真を撮りもう一度キャスト、すると同じようにまたヒット。少しポイントをずらしてもう1尾ヒット。3連荘でヒットです。小さくても続けて釣れると楽しいものです。

この日のヤマメに良かった流し方と毛鉤

ヤマメに良かった毛鉤の流し方

写真のヤマメでは良くわかりませんが、口の中にすっぽりと毛鉤が入っています。甲斐胴黒虎花笠#14です。この日はこの毛鉤を水面から数センチ沈めた状態で流す釣りが良かったパターンです。良いポイントは水深が20~30㎝くらいの少し緩い瀬でした。ヤマメが居そうな場所を想像します。その少し上流に毛鉤を落としたらラインのタルミがでないように竿を少しずつ立てながら下流へ流します。この時立ち位置は下流側。アタリは明解、ラインが流れず止められます。竿を軽く立てるだけでハリ掛りします。堰堤の下も変わりません。下流側から堰堤の駆け上がりに魚が着いていると仮定し、また流れている筋を見つけて同じように毛鉤を沈めて流します。ラインが止められるか引き込まれるアタリがでます。

10colors「甲斐胴黒虎花笠#14」

10colors「甲斐胴黒虎花笠#14」昨年から嶋屋さんで販売している毛鉤です。スレているヤマメや小型のヤマメが中心の釣り場では良く活躍してくれる毛鉤です。もちろんスレていなければなおさら釣れる毛鉤です。これとほぼ同じパターンを出版社さんの担当に取材時に差し上げた所、後日良く釣れるとSNSで釣果報告を頂きました。自信をもっておすすめできる毛鉤です。お近くの釣具店で置いてなければ取り寄せもできると思いますのでよろしくお願い致します。

この日のもう一つの目的は葉山葵

この時期のたのしみ葉山葵

もう一つの目的である山葵です。少量ですが無事春の味覚を味わうことができました。ワサビ田が多くありますが、もちろん無断で立ち入ったり、持ち帰ったりしないようにしてくださいね。それにしても山葵には日本酒があいますね。

まとめ

この日は仲間がお昼に焚火台を出して焼き鳥とフランクフルトを焼いてくれました。渓流で食べる肉は最高ですね。ヤマメやイワナの顔が見れてなおかつ山葵のお土産付き。お昼は最高のシチュエーションで焚火料理。釣果も大切ですが仲間と楽しい時間を過ごす、至福の時を大切にしたいですね。ぜひ奥多摩の渓で楽しいひと時をお過ごしください。