昨年は八幡平釣行からの青森でしたが、今年は一直線へ青森へ!今回向かった先も近年の豪雨で荒れた流れではありました。しかし、深い森の中を大きく蛇行をしながらの流れはきちんと魚を抱える力があるようでした。久々にエゾイワナの白い大きな斑紋をみると、あぁきてよかったと思いました。そして季節柄、たくさんの山菜料理を味わい、一泊目に同行したNさんが用意してくれた熊鍋まで頂きました。3泊をタープ泊で過ごす、最高のGWでした!
テン場まではゆったりと新緑の中を行きます
テン場となる場所までは徒歩で約2時間ほどでした。以前はかなり奥まで車で行けた林道は豪雨災害の影響で、ほぼすべての区間で土砂崩れや護岸の崩落、土砂の流入が見られました。恐るべし水の力を感じます。また合わせて温暖化の影響を感じました。ただ山の表面がもこもことした広葉樹の森は新緑となり、その美しさを眺めながらの徒歩は気持ちの良いものでした。
雪代の残る流れは冷たかった
川はまだ雪代が残っている状況でした。まるで氷水のような冷たい流れです。午前中はある程度澄んでいるのですが、午後にはかなり濁りが入ります。私たちが入った初日は朝の冷え込みも厳しく、テン場まで何度か徒渉があるのですが、足の感覚がなくなりそうなほどでした。またゆったりと流れているようですが、雪代も入り、かなり押しの強い流れでした。
出迎えてくれたイワナ
これだけ雪代の冷たい流れではテンカラは厳しいため、今回はエサ釣りがメインとなりました。エサはブドウ虫とミミズです。天然のヤマメやイワナが相手となります。低水温のせいか、なかなかアタリがでるまでに時間が掛かる状況でした。そこにベッタリと張り付いているようなイワナ、ヤマメはある程度流れのあるような低層で掛かるような状況です。それにしてもきれいなイワナでした。
幅広のヤマメはミミズでアタリ
釣れたヤマメのアベレージが写真のようなサイズでした。ヤマメはほとんどミミズでのアタリでした。不思議とブドウ虫では喰いが悪い感じです。やはりエサの種類は最低限2種類は容易した方が良いということですね。
尺エゾイワナがシマノ翠弧を絞る
今回使用したのはシマノ翠弧H61です。この翠弧はシマノの渓流竿ではフラッグシップモデルとなります。今回は底の様子がものすごく良くわかり、その性能を発揮してくれました。どういうことかと言うと、雪代が入った流れは透明度が低く淵の底は目視できません。そんな時、ガン玉が底にコツコツとあたる感覚が手元に伝わるため、浅くなったり深くなったりを手元で感じながら棚を調整することができます。徐々に浅くなる流れでは底を這うようにエサを流すことができるのです。これってかなり釣果につながります。
ニッコウイワナとは違う感覚がうれしい
ちょうど尺サイズのエゾイワナ、丸々とした魚体はパワーのある引きを楽しませてくれます。普段ニッコウイワナを釣ることがほとんどの私なので、この模様のイワナを手にすると、東北きた~!って感じがしてとってもテンションが上がります。もともと、日本のあちこちの渓魚を釣りたい願望が強い私にとって最高の釣行となりました。
支流で竿を絞ったイワナ
私がエサ釣りに興じている中、佐藤くんはテンカラで釣り上げました。初日の夕方、テン場の前でテンカラで掛けた1尾はすごいと思いました。この水温で魚を引っ張り出すってかなり至難の業だと思ってましたから。3日目には支流でナイスなイワナも釣り流石でした。
焚火で料理も暖もとります
焚火を最大限に利用して料理もするし暖もとります。まだまだ朝の冷え込みは厳しい青森の山の中です。おそらく二日目の朝の気温は2℃くらいまで冷え込みました。幸い3日目、4日の朝は冷え込みが緩みましたが東北の春をなめてはいけないと思います。日が陰ると一気に気温が下がりますからその前に焚火をおこしておかないと寒くて仕方ありません。
数尾の魚を美味しく頂きました
イワナとヤマメのお造りです。源流釣行ではイワナは大事なおかずです、私も食べ慣れているイワナですが、今回はそれに加えてヤマメのお造りが並びました。これが結構上品な甘さがあっておいしかったです。
焚火を囲んでのひと時は最高の時間
広い河原がテン場でしたので3日間はその河原に落ちている流木で焚火です。この焚火を囲んでの話は山での時間でも特に好きな時間です。焚火を前にするとなぜか楽しくなるんですよね。
Nさんが用意してくれた熊鍋は絶品でした
初日の一泊を共に過ごした青森在住のNさん、今回は熊鍋まで用意してくれました。それも立派なタケノコ入りです。柔らかく煮込まれていて絶品の熊肉でした。しかもビリー缶の大に目いっぱいの量です。初日の夜だけでは食べきれず、2日の朝食に私は熊丼にして頂きました。Nさんごちそう様でした!
テン場の周りは山菜&春の花
テン場の周りには山菜や野草が沢山です。山菜ではアイコ、シドケ、ボンナ、ウド、コゴミ、ワラビ、ミツバやワサビなど。綺麗に咲いていたシラネアオイ、ミヤマカタバミやニリンソウなどが目を引きました。
テン場の料理が贅沢過ぎて山では痩せない
沢山の山菜を今回のリーダー、つり人社の別冊渓流などでおなじみの城野さんがほとんど料理してくれました。焼き鳥は佐藤君が串を打って焼いてくれました。とにかく山菜をたらふく食った3泊4日でした。また城野さんオリジナルの呉汁、十数年ぶりに頂きましたが最高でした!
青い森の楽しいGWでした
実は今回釣った川は私が小学生の頃に夏休みを遊んですごした川でした。と言うのも親父の実家がこの川のすぐそばだったからです。夏休みに入るとすぐに青森へ行き、親が帰らずとも一人で遊びに行くほどでした。私が釣りが、川が、好きになったルーツでもある川です。今回遅ればせながらその川でまた遊ぶことができて最高でした。帰り際に叔父や叔母の顔を見れたのも良かったです。髭ずらの甥っ子が突然訪れてびっくりだったでしょう。今回も楽しいGWを過ごすことができました。誘ってくれた城野さん、佐藤君、お世話になったNさん、ありがとうございました。