2021年5月23日、この日は昼からの釣行でした。家の用事を済ませてから出かけ、車止めに到着したのは正午近く。場所は行きなれた秩父の小渓流です。落差があり大石や大岩を配した流れに灌木が茂る場所も多くある渓相です。この日は10colorsの毛ばり「フォームビートル」&「ゼンマイ胴黒逆さ」&「甲斐胴赤柴逆さ」の釣果撮影が目的でした。新製品だけに釣果写真が少ないためそれを増やすための釣行です。そのため撮影に時間をとるため距離はそれほど釣っていませんがヤマメ・イワナの反応は良く数も釣れて楽しい釣行でした。
秩父渓流ヤマメ&イワナの活性は?先行者あり、この日の状況を分析
渓流釣りにおいて先行者は貴重な情報源、挨拶は大切!
午後からの入渓ということもあり先行者と重なる区間もありました。入渓前に車止めの近くで上がってきたルアーマンに状況を伺うと前日までの雨で少し増水、活性は悪くないとの話をした後の入渓でした。挨拶を交わし情報交換をするとその日の状況や他の河川状況など色々な情報を得ることができます。だから挨拶は大切ですよね。この日は昼前から日が差し続け、午後になり水温も上昇、毛鉤には良い状況になったようです。毛鉤だけでなく適度な増水、さらにはその引き際の状況はエサ釣り・ルアーなど、他のジャンルの釣りにも高活性で釣りやすい状況と言えるでしょうね。
秩父の渓流、前日の雨で増水気味、ヤマメ&イワナの付き場は?
増水にはレベルがあって、危険で釣りができないレベル、釣りはできるが濁りが取れてないレベル、笹濁りのレベル、増水はしているが濁りがほとんどないレベルと色々分けることができます。私の通う秩父では雪代の増水はほとんどないのでそこは割愛させてもらいます。今回増水はしているもののすでに水は引き出している状況で濁りもほぼ取れているような状況です。こういった場合、イワナもヤマメもリセットされている状態で分かりやすいポイントで素直に釣れることが多く、入門者の方でも比較的釣り易い状況です。イワナの場合は落ち込みの反転流、大岩・小岩の影(エグレ)など。ヤマメの場合は落ち込みからの反転流や駆け上がり、開きなど。底に大岩・小岩の絡む流れの筋、瀬の中などを狙います。
秩父の渓流、先行者のあとでも釣れるのか?
答えは「釣れる」です。もちろん先行する人の技量にもよりますし、すぐ後について行く場合は難しくなります。しかし、先行者が釣ったあと1時間でも開いていればかなり状況は回復し良くなります。一度岩陰などに隠れたヤマメでも少し時間がたつと元に居た場所に戻り定位します。私も何度も隠れたヤマメがもう一度同じ場所にもどり定位するのを観察しています。もちろん定位しなおしたヤマメを何度も釣っていますので間違いはないと思います。ただイワナの場合は臆病なのかなかなか出てこないのでイワナの場合は竿抜けを狙うほかありません。
秩父の渓流テンカラ、2投目からヒットで好スタート
秩父の渓流テンカラ!この日のヤマメHITパターン
入渓して竿を二振り、あっさりと1尾目のヤマメが掛かります。サイズは7寸ほどですが沢育ちっぽい色をしたきれいなヤマメでした。水深が30㎝ほどの流れの筋に打ち込み、ヤマメが毛鉤に喰いに来たのを視認してのアワセでした。この日はやはり適度な流速がある流れの筋に居着いているパターンが多かったです。また落ち込みからの開きでも少しかけあがりの尻寄りにヤマメがいる感じでした。
秩父の渓流テンカラ!この日のイワナHITパターン
この日のイワナのパターンで一番多かったのは落ち込みの反転流でした。反転流に沈めていっても、浮かせてもすぐにイワナが飛びつきました。上の写真のように落ち込み脇が白泡でも沈めればすぐに毛鉤を咥える状況でした。この日の釣り場は落差があり落ち込みがたくさんあります。なので午後3時から4時までは落ち込みごとに釣れる区間があるほど高活性になっていました。また少し大きな淵でも1mくらいの深さから水面まで出てくるイワナもいて条件が良かったことがうかがえました。
10colorsの「甲斐胴赤柴逆さ#12」「ゼンマイ胴黒逆さ#12」の実力
10colors「甲斐胴赤柴逆さ#12」の実力
入渓し二振りでヤマメを出した毛鉤は10colors「甲斐胴赤柴花笠#12」です。ヤマメがいそうな流れの筋を小刻みに誘いを入れながら流しても良いのですが、この時は自然に流すだけでヤマメが喰いつきました。私が巻く毛鉤の中では派手目なパターンで、その分アピール力がある毛鉤です。アピール力があると言うことはちょっと離れた距離でも魚を引き寄せたり増水時に目立たせたり、また今回のように高活性な魚に対しても良いパターンと言えます。
10colors「ゼンマイ胴黒逆さ#12」の実力
ゼンマイ胴は水に濡れると独特の透明感があります。それが生命感を感じさせるのかヤマメやイワナの反応が良い素材です。なのでこのゼンマイ胴に黒い逆さの組み合わせで巻いた10colors「ゼンマイ胴黒逆さ#12」は釣れて当然のような毛鉤です。誘ってよし、ナチュラルに流してよしの毛鉤です。この毛鉤を結んでから10ⅿも進まずに釣れたのは小型のイワナですがもちろんヤマメの反応も良かったですよ!
10colorsの「フォームビートル#12」は便利で釣れる毛鉤!
秩父の渓流10colors「フォームビートル#12」はヤマメ&イワナどちらにも強かった!
今回新しいフォーム材を取り寄せて作った10colors「フォームビートル#12」はやわらかいフォーム材です。そのため魚が咥えた時に違和感を感じさせにくい素材です。カラーはイエロー・ピンク・グリーンとありますが、どの色でもイワナ・ヤマメの出は良かったですよ!今回の釣行含め色々な渓流で試しましたがフォームビートル自体良く釣れる毛鉤なので、その釣れっぷりを再確認した感じです。
秩父の渓流「フォームビートル#12」は便利で釣れる毛鉤!
フォームビートルは非常に使いやすい毛鉤だと思います。初夏の陸生昆虫が出始めた季節から禁漁になるまで長いシーズンを通して使用できます。カラーについては色々なパターンを作ることができますが私はピンク・グリーン・イエローの3色を巻いています。どのカラーでも良く釣れますので自分が見やすい色を使用すれば良いと思います。さらに天候や渓相に合わせて見やすいものに変えていくのも良いでしょう。そしてフォーム材は素材自体に浮力があります。そのためフロータント(浮力材)を使用しなくても毛鉤が浮きますので非常に便利です。もちろんフロータントを使用し、ナイロンハリスの部分にも使用すると浮き方も良くなりさらに見やすくなります。フロータントいらずで見やすく、そして良く釣れるフォームビートルはおすすめの毛鉤です。私が巻くフォームビートルは10colors「フォームビートル#12」として、群馬県の㈱嶋屋さんから発売されていますのでよろしくお願い致します。
秩父渓流テンカラ、タックルとまとめ
今回の秩父の渓流は落差のある小渓流でした。使用したタックルは2.4mのテンカラ竿に3号3mのレベルライン。ハリスは逆さ毛鉤の時はフロロカーボン、フォームビートルの時はナイロン、どちらも0.8号を1mです。雨後で気温が上がる好条件に恵まれました。そのため撮影を除くと役3時間ほどの釣りでしたがツ抜け以上、型はこの川のアベレージサイズで7寸前後と小さいですが十分楽しい釣りができました。苔むした岩や岩盤床、小滝の連続など渓相も良い秩父の小渓流テンカラ釣り。秩父の渓流釣り場はたくさんありますのでぜひお気に入りの渓相を求めて足を運んでください。秩父の渓流テンカラ、ぜひこちらの記事もどうぞ参考にしてください。